喪女の結婚

あるいは幽霊を見ないこと

もじょが新しいことをした①手相を見られるということ

27歳になって、初めて手相を見てもらった。

私はとても押しに弱い自覚があって(人から指摘されたこともあり)、占い師さんにあなたの運勢はこう、と断言されるとたやすく信じてとらわれてしまいそうだった。なので、手相とか占いとか、興味がありながら足を運んだことがなかった。あと浪費家なのに変なところでは守銭奴で、実体がないものにお金を払うのは抵抗があった。しかしながら、喪女の結婚ということなので、まずは結婚運勢を見てもらうところから始めようと、手相を見てもらった。

 

マダムの占い師さんが、耳かきみたいな、杖をミニチュアにしたみたいな棒でここの線がね・・・・・・と解説してくれた。皮膚が弱いので、棒の先で引っかかれるとちょっと痛い。しかし、痛いっすよーと言えないあたり、気が弱すぎる。

 

曰く、10人に一人だか100人に一人だかの相があり、この相の人間は変わり者だそうだ。まあ、そうだよね、と自覚あり。というより、手相見にいく人って、変わり者って言われたら嬉しくなる人が多そう。私含め。なので、なんかリップサービスなんかなーと疑い気味にまずは受け取る。

 

次に、知能線が短い。飽きっぽい性格で、結果をすぐに求めたがる短絡性が見られる。これは当たっていると思った。その時に聞けなかったが、成長するにつれ知能線がどんどん短くなっているのだが、これは何だろうか。右手の知能線は普通で、会社では何とか猫かぶっていくやり方を見つけたのかもしれませんね、とのこと。

 

結婚線は、ないですね、と言われた。今はまだそういう時期じゃないから現れないのだそうだ。おお、まあ、自分で結婚線見ていてもないなあって思ってたもんな。やっぱりないもんな。結婚の覚悟も正直あまりないしな。そして、あなた婚活パーティとか行っちゃダメよ!と言われる。ああもう遅い、ごめんなさい、実はもう申し込んでます・・・・・・と言えず、苦笑いした。怪しい人も紛れ込んでいるから、あなたは絶対騙される!と言われる。曰く、カモられやすい職種らしい。私は自分の職業に引け目というか、レッテルを貼られることに抵抗があるので、その点はなんだかなーと。一方では業界色に染まっていくのもままあるので、分かると言えば分かるのだが。まあ、そんなことを抜きにしても元々カモがネギ背負って鍋の中に入っているくらい愚かで騙されやすいから、まあ、図星が悔しかったんだよね、私よ・・・・・・。

 

そして婚約は外国人も視野に入れなさいと言われる。変わり者を受け入れてくれる人じゃないと苦しい関係になるそうだ。変わっているのに、大人しそうに見られるので従順な女性を求めている男性とは難しい関係になるだろうと。日本国籍欲しい外国人いっぱいいるよ!と言われる。それって国籍欲しいだけやーん!と思ってしまうが、そういう警戒心の塊なところが喪女の所以だと思った。でも警戒心がないと愚かだから変な沼にハマっちゃうんだよな、でも警戒心がありすぎて人の厚意や好意の裏を嗅ぎ取ろうとして自爆するんだよな、と自分のモテない理由をまた一つ見つけたのであったた・・・・・・。

 

マダムの趣味とか職業に関連したことを猛プッシュされて、多分彼女は商才があるからそういうことが見えちゃって伝えたいんだろうなって感じだけど、結構いろんな人に同じことを言っているようで、あと占いとは関係ない部分を繰り返し繰り返しおっしゃっていて、そこはもーいいっす、と正直微妙な気持ちになった。そして、筋トレいいわよ!と猛プッシュされる、いいホルモンが出るのよ!とのこと。あ、テストステロンですよね、自信が出るらしいですよねーとひけらかしてしまったのが今考えるとすごく恥ずかしい。ごめんなさい。

 

結局仕事のことが相談の大半を占めてしまって、転職はやめろとのこと。お前商売っ気ないし、ビジネスが何かわかってねーだろあまちゃんがって感じのことを言われる。(被害妄想の悪い意訳)ああおっしゃる通りです井の中のあまちゃんです申し訳ありませんって気持ちになる。

 

35歳から仕事で芽が出るそうだ。でも今の仕事でやっていける自信がないし10年後どうありたいかが全然わかんないよ!仕事は仕事と割り切ってやったほうが良いそうだ。あといい人そうに見られたり、人気があったりするので接客業は向いているらしい。人と話すのそもそも苦手だよーと思った。苦手なんすよねー、って言ったらだから行動を変えて人と話すことに慣れなさい、とおっしゃられた。そのとおおおおり!(タ●モトピアノ)分かってることとできてることは違うから、少しでもできてることにシフトしていきたいなと思った。

 

今は自分の興味のあることをどんどんやって、その小さい芽がやがて繋がって自分の方向性を築くから、飽きっぽいのとか気にせずにやっていけ!ってことで、こういう都合のいいことを信じて、毎日生きていきたいです。

 

しかし、帰宅早々、家族から有名な占い師のところへ一緒に行かんかと誘われて、早速セカンドオピニオンになるやもしれぬ。