喪女の結婚

あるいは幽霊を見ないこと

喪女のクリスマス

ホワイトクリスマスの曲が街を取り囲む頃、都合よくなのかいいのか

風邪をひいていた。正確には、治りかけている風邪が治らずにぐずついていた。

クリスマス用にプディングを作りたくて、果物を漬けていた。本当は一ヶ月くらい漬けないといけないのだが、慌てて数日前に洋酒漬けにしていたのだった。いざ取掛らんとして、しかしせっかくもしプディングが不味かったらこの救いようがないと思い直して、パウンドケーキとミニプディングにした。奮発したカルピスバターのせいか、無類のスパイス&ドライフルーツ好きで隠されてしまったのか、プディングはそこまでまずくなかった。ただ生地がネチョネチョしていて不味いだけだ。パウンドケーキは三日寝かせろと書いてあったので寝かせている。本来プディングも寝かせた方がいいのだろうが、すでにネチョネチョなのであまり期待できそうにない。

聖夜、本当はミサへ行きたかった。できれば大事な人と。おおう、しかし出かけることすら面倒になってしまって、そういう風に、出かける気力すらないのはよくないなあと思いました。

25日は月曜日で、出社したのですが、会社のクソおじさんに、「クリスマス飲んだの?」「で、ヤったの?」とセクハラ発言を受けてはあ?ってなった。聞こえないふりをして、「風邪だったので一日中寝ていた」と言った。このおじさんは本当に毎回クソ(この前は名前がAV女優に似ている等と発言)だけど、この人のクソさは私に通じるところがあってどうにも憎めない。だからターゲットにされているんだろうなあと思う。

そんな感じで割と散々なクリスマス前後であったが、嬉しいこととしては、初めてのホームパーティ…というと気取りすぎているが、宅飲みをすることとなった。自分の部屋で。一応気心の知れた友人数人ではあるのだが、幼い頃から自宅に客人が来ることは一切ないという家庭で育ったこともあり機微が分からず、こういう場面はひどく苦手だ。とりあえず、スリッパやら座布団やら、食器やらを買ってまともな生活をしているように見せようとここ数日必死だった。見栄ばかり張っている。