喪女の結婚

あるいは幽霊を見ないこと

ストーカーと非ストーカーの間にあるもの

生き霊男がストーカーにあった。というのは言い過ぎかもしれないが、なんか色々、粘着されている。私ではないけれど、私は気持ちがわかる。だってあなたが、そんなに無防備に、優しさを振りまくので、ストーキングしたい、誰かに依存したくてたまらない人々の執着心を煽って仕方がないのだ。

生き霊男と会話をするだけで、心が震える。この心を潰してしまいたい。心はどうして存在するの。どうして生き霊男と会話をするとハッピーになっちゃうの。どうしてあなたなの。どうして、どうして?

ストーカーと非ストーカーとの間にあるもの、私と彼女との間にあるものの危うさに恐怖する。私はあなたで、むしろあなたがストーキングするから私はストーキングしないいい子でいられるのだ。被害者ぶっているけれども、私も加害者なのだ。

あなたが私の写真を撮った。あなたが私を・・・あなたの写真の中の私は、自分でないと思えるくらいに美しかった。あなたは私を、そういう眼差しで捉えていたのでしょうか。思いすごしでしょうか。それとも、あなたは写真家の才能もあるのでしょうか。壊れてしまう、幸福感でおかしくなる。アラベスク模様を見ていた。ツタが絡まる。私は倫理。正しい道を選びます。