喪女の結婚

あるいは幽霊を見ないこと

モジョの奇妙な冒険④婦人科へ行くモジョ

喪女にとって婦人科ってあんまり縁がないんですよね。

産まないし、産む前提のことしないし。

カンジダで股間が痒くなってお世話になってことはあったけど。

もうどうしようもなく生理前がイライラして精神が崩壊していて、

次第にはクレーマーになって当たり散らしそうになって感情が自分で制御できなくてこれは本当にやばいと思って婦人科へ行きました。

予約は1ヶ月待ち。

すげーな。少子化の世の中で(産むだけが婦人科じゃないけど)患者数結構いるんだなと思いながら、待ちました。

当日の待合室に居並ぶ婦女子たちをみてすでに圧倒して泣きそうでした。

夫婦で来院されている方もいらっしゃって、なんか、ああ私にはこの世界は縁がないんだわって思うとその時点ですごく惨めで泣きたくなった。しかもヤンキーっぽい若めの夫婦もいて、こんな若いのにすごいなあと思いました。待っている間もそんなことを考えるとしんどくなりました。

よくわからない問診票に丸をつけて、(これうつ病のチェックシートに似ている・・・まあPMSって同じようなものだよね)と思っていました。

診察してくださったのは、部長の先生で、女医なのだけれども、とてもかっこよかった。

その時点でさらに圧倒されてすでに半泣きになってしまった。

本当にアホみたいだけど、エリート女性と向き合うと劣等感で勝手に泣けてくる。PMSだったからか。

部長先生曰く「実はこれうつ病のテストなんですよね。貴方うつ病傾向にあります」と初っ端から言われてショックだった。曰く、普通の人でも生理前には多少気分の変動があってやむなし。だけど、うつの人はもともとの気分が落ちている分落ち込みが生活に支障が出るレベルになってしまうとか。何か大きな悩みあります?って言われたけど、だってこれずっと生まれてからデフォルトの気分なんですけど?って言いたくなった。そしたらまた泣けて来て本当に泣いてしまった。

何で泣いたのかわからないけど、(泣けば同情してもらえるとでも思っているんだろうか)いつもどうしたことか変な場面で泣いてしまって事態をさらに悪化させる。

血液検査と、MRIの予約を取って帰った。

精神科との連携が云々って言われて、すでに通っている精神科のことをどう話せばいいのかわからなかったので、言えなかった。精神科にも、婦人科に行ってることを言いづらい。

待合室で戻って、ヤンキーの姉ちゃんが泣いていた。ヤンキーの姉ちゃんでさえ泣くことがあるんだなあって思った。ヤンキーの旦那が姉ちゃんの肩を抱いていた。

私は一人で泣いていた。婦人科はサバンナだよカーチャン。