喪女の結婚

あるいは幽霊を見ないこと

もじょが新しいことをした③医師との戦闘

思いがけず人生初めての扉を開いてしまった。

 

朝3時ごろ、37度後半。今日は仕事を休むことにする。しかし、仕事を休みます電話が本当に苦手で、いつもネットで「仕事 休む 電話 緊張」で検索してはビクビクしながら過ごす。結局あっさりお休みはもらえたのですが、休みをもらえた途端熱が下がっていた。ほとんど微熱程度だが、インフルエンザで周囲に撒き散らすのも怖いので、病院へ行くことにする。

病院の受付で熱を測ると36度台まで下がっている。あー治ってきたやんかと思いながら30分ほど待つ。以前も、同じようなパターンでインフルエンザじゃなかったけど高熱が出ていて座っているのもしんどくて途中で横にならせてもらってその時にすごくありがたかったなあなどとしみじみ思いながら、ちょっとしんどいけどテレビを見る余裕もあった。

診察となり、インフルエンザの検査をすることになり、検査をした。しばし待つ。結果、陰性。セーーーーーーーーーフ!という歓喜の声が私の頭の中をこだまする。

そして、先生が色々お薬を処方してくださろうとしたのだが、「熱は落ち着いているので、解熱剤は大丈夫かなーと思っているんですけど……」と言うとすごく不機嫌になる。

「いや、飲みたくなければ飲まなきゃいいんだよ?」

と言われたので、「あ、多分飲まないんで……」と言うと、さらに不機嫌になり、

「インフルエンザの検査目的だったらうちに来ないで!」

「最近多いんだよねえ会社から検査してもらってみたいなのがさあ」

「検査だけならコンビニで検査キット売ればいいのに」

「検査もね、絶対しないといけないわけじゃなくて兆候がある人にするものだからね、まああなたの場合は兆候があったからしたわけだけど」

「え?じゃあ風邪薬要りませんね?要りませんね?」とパソコンの画面から処方薬を消していく。

「医師が必要だから処方するんですけどねー……はあーあ…」

みたいな感じで言われてしまった……。そしてすごく気まずい空気になる。私の言い方もあれなのかなーとは思いますが、必要で処方するのだったら、どう必要なのか説明してくださいよ……36度台まで熱が下がってるただの風邪の健康な成人にさらに解熱剤を処方する理由をよお……!と言いたくなったが、チキンなので、お礼と謝罪を申し上げて診察終了した。結局検査だけで終わったので、まあそれで結果的には言ってよかったのかとも思いますが、ドクターにはできればもうちょっと大人の対応をしていただきたかったなあと言う気持ちが未だに続いています。

確かに、専門知識を持ってる人の自尊心を傷つけたのかなあとか、検査キットには限りがあるから無駄に使わせたのかなあとは思いますが、それとは別問題で、私みたいな素人でも不安に思うことを説明できないのはどうなんだーいって思ってしまった。帰りしなに何か色々ぐるぐるして少し泣いてしまった。メンタルが弱すぎい……!ごめんねごめんねー!先生ごめんねごめんねー!

家から通いやすいところにあるのと、横山先生の三国志が全巻揃っていると言う奇跡的な病院だったので(そこか)すが、もう通えなくなってしまって残念だ……。

相手を不快にさせず自分の言いたいことを伝えるのは難しく、そう言うところができないのもコミュ障喪女の一つの様態だなと思ってしまいました。

おまけですが、財布に2000円しか入ってなくて、家族からお金を借りて行ったのですが、喧嘩したおかげで薬は処方されずギリギリ2000円で足りたのだった。怖かったけど、言葉にしてよかったかなと思う。

さらにおまけですが、切れ痔になりました。