喪女の結婚

あるいは幽霊を見ないこと

性病にかかっちまえ

女が少ない職場で少ない女性も産休に入ってしまったので

必然的に少数派になってしまうのだけれど

なんかセクハラとまでは言えないイラっとすることがよくあって

その度に自分が女なんだなっていうこと、女であるだけで別人種というか

下等な存在に思われているんだなって思う

 

風俗の話をし出して、オブラートに包んでるんだけど風俗の話で

上司が「私さんがいるからやめよう」って言って

まあありがたいんだけど、私がいるのが悪いわけ?私がいなかったらいいの?

っていうか私みたいなもさくて大人しそうなやつだから、もっと違う人だったら

何も言わないのだろうかとか考えしまう

その時は何も言えなかったり聞こえてないふりしたりしてやり過ごすけど

後から後から怒りが湧いてきてやばい

しかも過剰な怒りだ

悔しくて泣けてくる

うまくその場で拒否できない自分が情けない

理想の自分は笑顔で嫌味言ってうまくかわしてる

「あー、ごめんなさいね、空気読めなくて申し訳ありません私がいるから風俗の話もできませんよねー、どうぞいなくなるので心置きなくお話ししてください業務時間中ですけど」

って言ってにっこり睨みつけながら去るのだ

でも私はそんなことできなくてただ怒りに戸惑いながら家で一人泣いてしまうのだ

仕事上ではすごく尊敬していた人たちだったから泣きたい

自意識過剰だと思うし、それくらい受け流せれないのかよって思うし、

自分かわいそうが強すぎるとも思うけど、こういう時に過剰に優位性を出そうとしているなって分析できるけど

でも嫌なもんは嫌だしイラっとするものはイラっとするんだよ

バーカ

でも同じ力というか性欲が自分の中にあることに怒りを感じる

虚しい情けない

でも悪いのはあいつらだ

だから悪態つくせめて心の中で悪態をつく

 

てめー、性病移されとけ!移された性病を嫁に移しとけ!

往ね!往ね!

 

と心の中で悪態をついて鬱憤を晴らす

往ね!みんな往ね!